佐賀県伊万里市の回生薬局、社長の平野です。
宮崎に研修に行ったときに、宮崎の先輩に高千穂神社をご案内いただきました。
高千穂神社(たかちほじんじゃ)は、宮崎県西臼杵郡高千穂町に鎮座する歴史のある神社です。
主祭神は一之御殿(いちのごてん)の高千穂皇神(たかちほすめがみ)と二之御殿の十社大明神です。
高千穂皇神は日本神話の日向三代と称される皇祖神とその配偶神(天津彦火瓊瓊杵尊と木花開耶姫命、
彦火火出見尊と豊玉姫命、彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊と玉依姫命)の総称なのです。
十社大明神の中心である三毛入野命は、「記紀」に浪穂を踏んで常世国に渡ったとされていますが、
当地の伝承では、高千穂に戻り当時一帯を荒らしていた鬼神の鬼八(きはち)を退治して、当地に宮を構えたと
伝えられています。
今回、正式参拝をさせていただく機会をいただきました。
写真も許可をいただき、撮影させていただきました。
本当に、神殿の中は、聖域の独特の空気感がありました。
本殿は梁間2間の五間社流造銅板葺で棟に千木・鰹木を置いているそうです。
1778年に延岡藩主内藤政脩を大檀那として造替された九州南部の代表的な大規模社殿だそうです。
上を見上げますと、立派な彫刻が施してあります。
東側の脇障子に彫刻された鬼八を退治する三毛入野命の神像といった当地の伝説や祭礼に関する彫物があります。
西側脇障子の部分には稲荷社を設ける独特の形式などの地方色も顕著に有しています。
国の重要文化財に指定されているそうです。
個人的にとっても印象的だったのが、この鉄製の狛犬です。
この鉄造狛犬1対ですが、 伝源頼朝奉納の鋳鉄製の狛犬だそうです。
一般に鉄像は銅像に比べて複雑な形の鋳造や細部の仕上げが困難であるそうなのですが、
当品は同時代(鎌倉時代)の木彫のものと比較しても遜色がなく、その鋳造技術は鉄造遺品中出色のものとされ、
昭和46年6月22日重要文化財に指定されたそうです。
参拝をさせていただくのにも本当に素晴らしい神社ですが、
歴史のある建造物を見るのにも本当に素晴らしく見所のある神社でした。