佐賀県伊万里市の回生薬局(かいせいやっきょく)社長の平野です。
上海に行かせていただいた時のレポートです。
上海の黄浦区にて、孔子さんが祀ってある廟を見にいきました。
孔子と言えば 「論語」が有名です。
私たち回生薬局では、論語の素読会をやっています。
ですので、本場でどんな風に孔子さんが祀ってあるのかとても興味があったのです。
拝観料を支払って、境内に入ります。
参拝するお堂の前にはチケットをチェックするおじさんが居ます。
さて、お堂の中に入ってみます。
冷んやりとした独特の空気のお堂の中です。
まるで少林寺拳法の訓練をしているジェット・リーさんが現れるかのような雰囲気です。
中国では膝まずいて参拝されるようで、膝をのっける台がありました。
さて、参拝を済ませて周りをぐるっとみまわしますと、壁に石板のようなものがぐるりと飾ってあります。
ニコ・ロビンのポーネグリフ? を彷彿とさせるような…とっても荘厳な雰囲気の文字が書かれています。
壁際に近づいてよく見てみますと…
なんと「論語」がびっしりと刻まれていました。
各センテンスには「子曰(し いわく)… 」とおなじみのフレーズが見て取れました。
孔子の本場の論語… ものすごく感動しました。
勉強不足なのでお恥ずかしいですが、文字をたどってみると、読んだことのある論語の文章がそこそこで確認できました。
施設内には、別の建物も回遊できるようになっており、孔子にまつわるさまざまなものを見学することができます。
雰囲気もイメージもばっちりで… なかなか見ごたえがあります。
お庭もとても綺麗に清掃されていて、繁華街の雑踏とは壁をへだてて別世界のようです。
庭園内には、あちこちに珍しい形をした奇岩が飾られています。
庭園好きの方にも見ごたえがあるのではないかと思います。
図書館に入ってみました。
図書館には、歴史的に重要な復刻書物なども展示されています。
漢字で書かれているので、じーーーっと読んでいるとなんとなく意味がわかりそうな部分もあります。
そして、当時の教育施設であったろうお部屋に入ってみました。
壁には、教材のような絵が飾られています。
これが教室の様子です。
つめたい石板の床の上に木製の机と、木製の板が置いてありました。
どんな姿勢でここに座るのでしょう?
とにかくひんやりと静寂で荘厳な感じがしました。
きっと、古代の偉人や学者さんたちが緊張感につつまれた中、真剣勝負で学ばれていたことでしょう。
何時間くらいの講義スケジュールだったのかな?とか
論語を素読していたのかな? などと考えると、とっても浪漫を感じます。
施設の端っこにいきますと、近代的なビルを背景に見ることができます。
陰と陽 虚と実 そして現在と過去 そんなコントラストを感じることができる場所だと思いました。
やっぱり、東洋哲学が根底にある国なのだとあらためて思いました。