自分の中では、目玉が飛び出るほどのニュースでした
それが以下
これらの研究は以前からされていたことですが
“今夏にも流通”
という部分がリアルで
本当に驚くばかりです
令和の時代を生きる子供たちが
成長するために食べていくものだからです
・
・
私の人生の興味と関心は
宇宙の謎
生命の謎
知性の謎
です。(私の師匠からの受け売りですが、私もそうなりました)
人類の叡智が
これらの謎に迫っていくスピードが
半端なく速くなっているのを感じます。
・
クリスパーキャス9 をご存知でしょうか?
CRISPR/Cas9(クリスパーキャスナイン)とは、
フランスの生物学者シャルパンティエとアメリカの生物学者ダウドナが開発した、
従来方法にくらべ圧倒的に簡便なゲノム編集技術のことです。
↓
・
一般の我々がこれらの革新にふれるのは
技術や商品の限界費用が下がった時だと思います
今回のニュースはまさにそのタイミングでしょう
医療にも大きな影響がでてくることでしょう
SF映画に出てくるようなパーフェクトヒューマンの誕生が我々の目にみえて出てくるのも
近い未来なのではないでしょうか?
・
・
私は、薬にかかわる仕事をさせて頂いていますが、
個人的に東洋医学、漢方の世界に大きな興味をもっています。
それは、漢方薬の原料は、生薬、天然物であるからです。
これは、“生命の謎”にも通じる道だからです。
・
・
しかしながら
良い悪いは別の話として
今回のニュースは、天然物そのものを創り変えることができる技術革新です。
化学薬品の対局にあると思っていた天然薬が
最新のテクノロジーで
その植物そのものが生みだされる可能性があるわけです。
これぞまさに陰陽理論に他ならないと私は思います。
・
・
東洋医学は自然哲学です。
ですので、私も自然のモノに対しては絶対的に敬意をもち、その神秘性は人間の人智を超えたところにあると思っています。
ゲノムの編集は、神の領域にふれる行為なのかもしれません
それには不安な気持ちもあります。
でも、
我々はすでに、それらの恩恵にあずかっていると思うのです。
・
・
私が子供のころ食べていたトマトは
すっぱくて すっぱくて 本当にすっぱい(それでも大好きでしたが)ものでした
今のトマトは、本当にあまくて 果物と見紛うくらいですね
これらの品種改良についても、現代科学の叡智の恩恵だと思うのです
農薬も健康にとっては心配なものですが
現代人は小さいころから、病気になったら化学薬品を飲んでその恩恵をうけています。
私の田舎では、農家を営んでおられる人生の先輩方は
肉体を酷使し、身体の不調と戦いながらお仕事をされている方も少なくありません
そんなお姿にふれるたびに、簡単に農薬が悪いという一元論ではとても言えません。
・
・
東洋医学の世界 漢方の世界でもその恩恵に預かっていると私は考えています。
漢方の処方は、東洋医学の古典に記された生薬の組み合わせをもって再現していますが
その生薬についても時の流れとともに変化しています。
下の写真は、
台湾でトップの生薬メーカーさんの社長さんに
自社の薬草園につれていってもらった時の写真ですが
「古典書物に書かれたころの生薬(実際に再現して栽培されていました)と 現代の生薬では 植物学的に大きく異なっているものがある」
ということを学びました。
・
・
・
大自然の植物のパワーを、古来からの伝統的経験学として受け継ぎ
活かしてきた東洋医学ですが
その生薬自体から創るかもしれない時が来ているわけです
「そんなことケシカラン!」「危険だ!」
とおっしゃる方も少なくないと思うのですが
このようなイノベーションは、私達が好む好まざると関係なしに世の中を変えていくものです。
私個人としては
善い・悪い という 陰と陽の対立ではなく
陰陽をうまく循環させていく思考をもちたいと思います。
・
・
自分が漢方をやる目的は?
自分の中での天然物とは?生薬とは…?
・
・
今までの自分が天然植物による東洋医学をライフワークとしてきたのも
自分が、こだわりの姿勢ををとりたかっただけなのかも…?
自分の懐古主義が過ぎて思考が狭くなっているのかも…?
自分の脳が劣化していて、変化するのを拒んでいるのかも…?
・
・
努力して
今まで自分の頭の中で思っていた“あたりまえ”のワクをはずし
おおきく循環させていこうと思います。
こんな変化を見れる時代に生まれたことは本当に幸せなことだと思います。